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HRテックとは?人事部門が活用するメリットやその種類

2021.09.08 HRテック

「HRテック」とは、AI(人工知能)やクラウドなどの最新のIT技術を活用して人事部門の業務を効率化するサービスです。

労働人口の減少による人材不足が深刻な企業にとって、人事管理や労務管理の業務を効率化して、採用や社員教育などコア業務を充実させることが重要な経営課題となっています。

この記事では、HRテックが注目されている理由や活用するメリットについて詳しく解説します。

目次

企業の人手不足
リモートワークの普及
戦略人事の重要性の高まり
先端技術の進歩

人事・労務管理の効率化
人材採用の質向上
人事経験の浅い社員をサポートできる
社員の活躍を促進できる

労務管理システム
採用管理システム
人事評価システム
派遣管理システム

1.HRテックとは「HR(Human Resources)×テクノロジー」

「HRテック」とは、HR(Human Resource:人的資源)とテクノロジー(Technology)をかけ合わせて作った造語です。

人工知能(AI)、クラウド、ビッグデータ解析など、最先端のテクノロジーを活用して、採用やマネジメント、人材育成、評価、勤怠などの幅広い人事に関連する業務を効率化するサービスのことを指します。

人材採用や組織マネジメント、労務管理なども人材不足が深刻化している事情もあり、市場規模は拡大傾向を見せています。

2.なぜいまHRテックが注目されているのか

HRテックはここ数年で急速に市場を拡大しています。注目の理由には次のような背景があります。

企業の人手不足

少子高齢化が進む日本では労働人口の減少により、深刻な人手不足となっています。
人材確保や育成を担う人事部門の人手が足りない企業も多く、派遣や新人の採用担当者や教育担当者が労務管理などの人事業務を兼務するケースも少なくありません。

リモートワークの普及

働き方改革や新型コロナウイルス感染症の防止策として、リモートワークを導入する企業が増えてきました。これまでの人事評価や勤怠管理は、オフィスで働くことが前提となっていたため、従来のやり方では対応できないケースが増えています。

実績をもとに定量的な評価が行えるHRテックは、リモート社員を適正に評価・管理する面でも便利です。

リモートワークが難しいといわれていた人事部門の業務も、HRテックの導入によってほとんどがリモートで対応できるようになります。在宅勤務の勤怠管理や多様な働き方に対して客観的に評価をすることも可能です。

戦略人事の重要性の高まり

近年の働き方の変化や競争の激化によって、人事業務は事務的な雇用管理だけでなく経営に携わる戦略的な人事が求められるようになりました。

経営戦略が優れていても実行する人材が整っていなければ、目標の達成はできません。今の人事部には経営者のパートナーとして適切な人材配置ができる機能と能力が必要です。HRテックは人材のスキルや業績、特性などあらゆるデータ収集と分析を行う機能があります。
従来業務の効率化に加えて、最適な人材配置にも役立つはずです。

先端技術の進歩

これまでHRテックのようなシステムを自社で開発・運用するには、膨大なコストと専用のエンジニアが必要でした。しかし、クラウドサービスの普及によって中小企業やベンチャー企業でも導入と運用が手軽になりました。

例えば、クラウド型のHRテックは、自社のサーバーにシステムをインストールするオンプレミス型よりも安価で社内エンジニアも不要です。

3.HRテックを活用するメリット

HRテックの導入によって、企業はどのようなメリットが得られるのでしょうか。主な4つの利点をご紹介します。

人事・労務管理の効率化

前章でも触れたように、HRテックを導入することで給与計算や勤怠管理、派遣管理業務などの人事・労務管理を自動化・効率化できます。これらの事務処理時間の短縮によって、採用や教育研修、育成、組織改革などのコア業務や戦略人事が充実し、経営目標を達成に導きます。

人材採用の質向上

HRテックは人材採用のミスマッチや早期離職を防止する効果も期待できます。過去の選考データ、自社の社員のスキルや経験、特徴を分析して、応募者が自社で活躍できる人材か予測することが可能です。

人事経験の浅い社員をサポートできる

ビッグデータやAIによる分析が得意なHRテックは、データを元にして採用や評価、異動などを行えるため、人事経験の浅い社員でもデータを根拠として組織マネジメントが行えます。また、さまざまなデータを分析して、客観的かつ正確な判断をくだせるため意思決定も迅速化されます。

社員の活躍を促進できる

人事異動で配属先を検討する際は、業務上で求められるスキルや資格、社員の適性を考慮する必要があります。社員のスキルや特性を把握したHRテックの分析データの活用によって活躍できる職場に配置することができます。

また、人事評価では根拠となる明確なデータがないと不満の原因となりますが、HRテックで、これまでの実績をデータベース管理しておけば誰もが納得できるエビデンスとなります。

適正な評価は、社員のモチベーション維持や生産性の向上にもつながるでしょう。

4.代表的な4種類のHRテックとその特徴

メーカーごとに違いはありますが、代表的なHRテックの種類は以下の4つになります。

労務・勤怠管理システム

勤怠管理や給与計算、従業員の基本情報の管理や社会保険や雇用保険の申請などを行う労務管理システムでは、タイムカードではなく、アプリを利用して社員のパソコンやスマホから出退勤を打刻できるなど出張やテレワークにも対応しやすく、自動で給与計算に反映されるなど業務量をコンパクトにできます。

また、保険や個人情報などの申請もシステム上で行うため、作成ミスが減り、情報セキュリティの強化にもなります。

採用管理システム

採用管理システムは、エントリーシートや面接の日程・評価管理、応募者の選考ステータスなどの情報を一元化するシステムです。応募者の基本情報や選考過程、日程などを一括管理し、スケジュール調整も容易にできます。

新卒や中途採用、アルバイトなどの採用区分に対応しているものも多く、対象を分けて情報を共有できる上、紙面管理がなく情報漏洩リスクも低くなります。

人事評価システム

人事評価システムは、従業員の能力、評価、役職や退職などの情報を一括で管理するシステムです。個々のスキルや実績、教育に関する内容などが管理できるため、人事異動の際の適性判断にも役立ちます。

また、セクハラやパワハラなど問題行動の履歴管理など、コンプライアンス管理にも活用できます。

派遣管理システム

派遣社員の発注・契約や評価、契約書管理などの業務をまとめて行えるシステムもあります。

派遣労働者は労働者派遣法によって厳しく管理されており、契約形式や抵触日の管理など知識と手間が必要な業務ですが、派遣管理システムを導入すればスムーズな運用が可能になります。

派遣元との連絡業務や派遣社員の評価やコミュニケーションなども容易になり、求人力の向上や定着率のアップも期待できます。

5.まとめ

人手不足の深刻化による人材獲得競争、リモートワークをはじめとした働き方の変化によって人事業務は大きな変化を求められています。優秀な人材確保と育成、戦略的人事は現在、企業の最重要課題です。最先端技術を活用するHRテックはそんな人事業務の大きな助けとなります。

クラウドによってリモートワークの管理を容易にし、ビッグデータの収集や分析によって人材の適性を把握・予測することで、人材採用のミスマッチをなくし、適材適所の配置を可能にします。

労務管理、採用管理、人事評価、派遣管理など人事の主要業務をシステムで効率化することは、人材不足の改善だけでなく経営戦略にとっても大きな意味を持つはずです。

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